次代の日本画家たちの展覧会 〇〇展 を取材した | 京都のアーティスト(2)

「関西建築界の父」と呼ばれる武田 五一によって、1928年、京都は三条に1928ビルは建てられた。

大阪毎日新聞社京都支局ビルとして建てられた同ビルは、現在、アーティストによるパフォーマンスやギャラリー展示が行われるスペースとして使われている。

そんな1928ビルのギャラリースペースに立ち寄ったところ、京都市立芸術大学 日本画専攻の学生たちによるグループ展「〇〇展」をやっていた。

展覧会に参加していた皆さん。

展覧会に参加していた皆さん。

日本画とはいえ、浮世絵のようなイメージしやすい日本画ではなく、洋画と日本画が混合された独自の世界観を持つ作品ばかりだった。

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○○展とは?

この展示のタイトルである、「〇〇展」の由来を、展覧会を企画した幸山ひかりさんに聞いたところ、「○○にはそれぞれのテーマを当てはめるためと、作品を見る人のための余地でもあるんです」とのこと。

「この作品を見た人にこう思わせたい」という制作方法を取るなら、そこから帰納的に作品を作ることになる。

その逆に、どう受け取られるかわからないし、どう受け取るかは見る人に任せると割り切った作り方は、作品が発散しそうで格段に難しそう。

幸山さんの「〇〇展」に込めた想いを聞いて、そうした難しい製作方法にあえて挑む潔さを感じた。

 

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日本画について

日本画というと、一般的には狩野派や琳派による絵を想像する人が多いと思う。

 

By 竹内栖鳳 (図録『京都画檀の巨匠 竹内栖鳳展』朝日新聞社 平成2年) [Public domain], via Wikimedia Commons

By 竹内栖鳳 (図録『京都画檀の巨匠 竹内栖鳳展』朝日新聞社 平成2年) [Public domain], via Wikimedia Commons

しかし、幸山さんによると、「現代では、日本画と洋画の区別はあまりありません」とのこと。

彼女たちは京都市立芸術大学で日本画を学ぶ、れっきとした日本画アーティストだけれど、このギャラリーで展示されている作品は確かに「いわゆる」日本画には見えない。

これらの作品に囲まれていると、そもそもそうしたジャンル分けをすることに意味があるのだろうか?と自問してしまう。

ただ、制作手法は伝統的な日本画のものに則っているそうだ。

 

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この日、○○展参加者の中村早希さんが持ってきていたのは日本画制作で使う「顔料」

写真にあるような粉末を膠やお湯に溶かして使う。

膠は顔料をキャンバスに定着させるための接着剤の役割を持っており、古くは古代エジプト時代から使われていたという画材。

もちろん〇〇展の作品は、顔料を使って制作されている。

古くからある伝統的な手法に、彼女たちの現代的な感性が合わさり、日本画や洋画というジャンル分けに意味があるのか?と自問してしまう=考えさせる作品に仕上がっている。

 

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「伝統的な日本画を描いている作家さんからのプレッシャーを感じることもあります」とは幸山さん。
明治から続く日本画グループ「京都画壇」があることでも知られている京都。

その伝統のにおいを敏感に感じているのだろうか?

今回の取材を受けてくれたお二人 奇しくもスティーブ・ジョブズ風ペアルックだった。 今後の活躍に期待したい。

今回の取材を受けてくれたお二人 奇しくもスティーブ・ジョブズ風ペアルックだった。
今後の活躍に期待したい。

 

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えびこむつきさん

「◯◯展」に参加している蛯子睦月さんは「むじゃきーず」というLINEスタンプを公開している。

絵本「となりのせきのますだくん」のような、可愛くてにくたらしいイラストが魅力なので、是非見てみてほしい。

むじゃきーず えびこむつき | LINEスタンプ

 

CONTACT

〇〇展 代表 幸山ひかり

twitter : @koyamahikari

mail : mojakamo0531アットgmail.com(アットを置き換えてください)

 

1928ビル

〇〇展開催場所 1928ビル

サイト : http://www.artcomplex.net/ac1928/index.html

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